「酢」は、紀元前5000年には既に作られていたと考えられる、人類最古の調味料です。日本や中国はもちろんですが、世界中で、酸味の代表として料理文化と密接な関わりを持ち続けてきました。
日本では4〜5世紀頃から、酒と共に既に作られていたようで、酢の物などに使われていました。米酢の他、果実酢や甘酢、梅酢などなど、種類も多様で、料理にはもちろんですが、飲料としても人気があり、さまざまな用途で愛されています。西洋のビネガーという呼び名も、最近の日本では珍しくなくなってきました。
日本では、伝統的な酢と言えば、米酢でしょう。米のみの原料は特に純米酢と呼んでいます。寿司酢はこの米酢に砂糖や塩、味醂などを加えた合わせ酢です。その他、人気の酢は、ポン酢やすたち酢、梅酢、中国で有名な、餅米が原料の黒酢(香酢)、葡萄が原料のイタリアのバルサミコ酢、西洋のワインビネガー、さらにはリンゴやオレンジなどのフルーツビネガーなど、とにかく数多くの種類があります。
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