本格こだわりの「醤油」

本格こだわりの「醤油」　〜濃口醤油と薄口醤油

日本人なら、醤油は何でも良い、というワケにはいきません。もし現在そう思っていても、良質の醤油に出会ってしまえば、元に戻ることは難しいでしょう。地域によっても、歴史や風土でさまざまな醤油がありますので、ぜひ、いろいろと試してみたいものです。まずは、基本となる濃口醤油と薄口醤油のおすすめ。

江戸から続く『井上 古式じょうゆ』

　奥出雲の老舗・井上醤油の「古式じょうゆ」は、古式製法によってふた夏、熟成させた天然醸造品。まさに、現在に続く、伝統のオーガニック食品です。また、通常の濃口醤油は、大豆と小麦の半々で作られているものが多いのですが、古式じょうゆは大豆を2割増しで仕込んでいるのも大きな特徴です。奥出雲の風土と、創業以来の蔵付き酵母が、独特の旨みと風味、そして色を醸し出しています。
　「古式じょうゆ」は、そのものに旨みがある、まろやかで濃い味ですので、通常の濃口醤油よりも少量でOK。どんな料理にも合いますが、特に野菜の煮物や魚の煮付けはおすすめ。洋食の隠し味として、数滴垂らしてみても、味に深みがでますので、ぜひ試してみてください。

九州の味『フンドーキン うすくち白』

　大分で幕末から続く老舗、フンドーキンの「うすくち白醤油」は、九州の故郷の味。透き通った淡い飴色ですので、特に素材の色味を生かしたい料理には最適です。また深い風味を持っていますので、キャベツの浅漬けや和え物、うどんのつゆなど、シンプルな料理に使うと、その味を十分に楽しむことができます。
　フンドーキンHPでも、さまざまなレシピが公開されていますので、そちらもぜひ参照してみてください。